《ブラジル》中央銀行=PIXでシステム障害?=決済方法に関する情報漏洩

 中央銀行が21日、PIXに関連するデータの一部が漏洩した事を公表したと同日付現地サイトが報じた。
 同行によると、漏れたのは、金融機関の顧客がPIXでの決済方法へのアクセスに使う「鍵」に関する情報16万147件で、同行のシステムで発生した散発的な障害が原因で漏洩が起きたという。
 中銀がPIX関連の情報が漏洩したと発表するのは、昨年9月に次いで2度目だ。
 中銀によると、今回は暗証番号や口座の動向、残高などの銀行側に守秘義務がある、繊細な内容の情報は漏れていないという。
 また、漏れたのは登録上の基本的な性質の情報で、口座の金を動かしたり、口座の状況を確認したり、その他の金融関連情報にアクセスしたりする事はできない内容のもので、PIXを使用する際には直接的な影響は与えないという。

 また、情報が漏れた顧客には、各金融機関がアプリケーションやインターネット・バンキングを通して個別に通知する事になっているという。
 中銀によると、顧客への通知には、アプリによるメッセージや電話、SMS、e―メールは使わないという。
 中銀は、漏洩した情報は犯罪行為に使われる可能性があるため、見知らぬ人からのSMSやアプリによるメッセージには厳重に注意し、指定されたリンクをクリックしたりしない、銀行の名前を語る電話やメッセージを受け取った時は、個人情報や暗証番号などの情報を流さない、アプリやインターネット・バンキングへのアクセスを許可しない、誰もがアクセスできるような簡単な暗証番号を使わないなどの注意を払うよう呼びかけている。

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