おしゃべりパパガイオ

 13日、テメル前大統領はCNNブラジルのインタビューで、「ボルソナロ大統領が国を一つにしてコロナ対策をやっていれば、大統領選での再選は間違いなかったのに」と語った。今に至るまで、連日のように知事たちや国家衛生監督庁(ANVISA)、最高裁に喧嘩を売っているようでは、再選は難しいということか。テメル氏はその一方、労働者党(PT)がテメル氏の民主運動(MDB)に大統領選でのルーラ氏への協力を求め、同党の一部も前向きであることを認めている。テメル氏の裏切りがジウマ氏を罷免に追い込んだことが、PT政権を崩壊に導いたのだが…。政界の古狸らしいといえばらしいが。
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 サッカー・ブラジル代表のチッチ監督がネット上で攻撃にあった。それは、13日に行ったW杯南米予選の招集で、左サイドバックのレナン・ロディ(アトレチコ・マドリッド)を「コロナワクチンの接種を行っていない」ことを理由に外したと明言したためだ。これに対し、ツイッターでは「チッチはコミュニスト」のハッシュタグが一斉に立った。一国の大統領よりサッカー代表監督の方が模範的態度を示す国も珍しい。
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 14日から5〜11歳児へのコロナワクチンの接種が始まった。同年齢層へのファイザー社製ワクチンの使用を承認した国家衛生監督庁(ANVISA)はボルソナロ大統領から批判され続けているが、アントニオ・バーラ・トーレス同庁理事長が大統領にあてた反論へのネット上の支持率は74%だとか。国民の大半は接種に賛成していることがこの数字にも表れている。

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