《ブラジル》パロッシがLJ実刑停止に=自宅軟禁を解かれる

 ルーラ政権時代に財相、ジウマ政権時代に官房長官を務め、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦で収賄罪に問われて服役中だったアントニオ・パロッシ被告が刑を差し止められ、電子足環の返却を命じられた。23、24日付現地紙、サイトが報じている。
 これは連邦高等裁が23日に下した判断に基づくものだ。高等裁は今月1日、パロッシ氏をはじめとするLJ被告13人に対する裁判の管轄をパラナ州連邦地裁から連邦直轄区の選挙地域裁に移管する判断を下した。
 パラナ州連邦地裁のジネウ・デ・パウラ判事が23日に下した判断はこれに従ったもので、電子足環を外すことを認めた上で、5日以内に返却するよう命じた。足環の返却は郵送でも構わない。

 パロッシ氏は2016年9月に建設大手オデブレヒト社からの収賄や資金洗浄の容疑で逮捕され、17年6月にパラナ州連邦地裁で当時のセルジオ・モロ判事から12年2カ月と20日の実刑判決を受けた。18年11月の2審で9年と10日に短縮されたが、実刑で服役。19年8月にセミ・アベルトとなったため、以降は自宅軟禁となり、電子足輪をつけて生活していた。
 1日の高等裁の判断でLJでの2審までの裁判は無効となったため、選挙地域裁でのパロッシ氏らの裁判は1審からとなる。

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