《ブラジル》年間インフレは10・42%=6年ぶりの2桁台を記録

買い物風景(Fernando Frazao/Agencia Brasil)

 地理統計院(IBGE)は23日、今年の年間インフレ率は2015年以降では最大の10・42%になるとの予測を発表した。23日付現地サイトが報じている。
 23日発表の12月15日締めの広範囲消費者物価指数(IPCA―15)は0・78%で、11月の1・17%を下回った。
 12月は9部門中7部門でインフレが起きた。最も値上がりした部門は「運輸」の2・31%で、12カ月間では21・35%上昇した。特に値上がりしたのは「燃料」の3・40%だ。
 居住費も、追加料金が9月から100kW/時あたり14・20レアルとなった電気代の0・96%、台所用天然ガスの2・58%、同液化ガスの0・51%の影響で、0・90%上がっている。
 「食料」は0・35%のインフレにとどまった。コーヒー豆は9・10%、果物も4・10%値上がりしたが、トマトの11・23%減、ロングライフ牛乳の3・75%減、米の2・46%減がインフレ圧力を和らげた。

 「教育」は増減なしで、「保健衛生」は0・73%のデフレとなった。最大の価格抑制要因は「個人衛生用品」の3・34%減で、香水9・82%、スキンケア用品8・70%、化粧品4・71%などの値下がりが目立つ。
 これらの結果、12カ月間のIPCA―15は、11月までの12カ月の10・73%こそ下回ったが、10・42%となった。年間のIPCA―15が10%台に乗ったのは、10・67%を記録した2015年以来のこととなる。
 今回のIPCA―15は、中銀が20日に発表した「フォーカス」の予測インフレ率よりも悪かった。最新版のフォーカスでは、前回発表時は10・05%だった今年のインフレ予想を10・04%に引き下げていた。
 なお、フォーカスでは来年の年間インフレ率を5・03%と予想している。同年のインフレ目標は3・50%±1・5ポイントだ。

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