ノンフィクション作家角田房子(一九一四~)による『アマゾンの歌 日本人の記録』(一九六六年に毎日新聞社から出版、後に中央公論社が文庫化)は、トメアスー移住地を題材にした小説。 一九二九年に入植した第一陣の山田義一(よしいち、広島県出身)を家長とする一家を物語の中心に、過酷な開拓生活を耐え、苦闘の末にピメンタ(胡椒)の緑の波を育て上げるまでを描いた。